リボンリーフからひと晩かけてSOF号はコーラルシーのど真ん中、オスプレイリーフへ。
360度大海原のコーラルシーど真ん中。
オスプレイリーフは、海の生き物たちのよりどころ、オアシスとなっています。
中でも欧米人の好きなシャークの宝庫で、シャークフィーディングが名物。
※
エントリーするとすぐに、ダイバーを見つけたグレイリーフたちが集まり始めます。
円柱状の根を囲むようにドロップオフの一角がくぼんでいて、ダイバーたちは壁沿いにスタンバイ。
ちょうど観客席から舞台を見つめるような恰好となり、根の上の食卓を皆で見つめます。
水面にテンダーボートがやってくると、サメは数を増し、 ホワイトチップシャークは水底を、グレイリーフシャークは中層をソワソワと泳ぎ回り、動きは次第に激しくなって、興奮が高まっていくのがわかります。
そして、ボートからマグロの頭の入った鉄柵がロープ伝いに降ろされると……
It’s Show Time!
鉄柵めがけてホワイトチップシャークは下段から急上昇、グレイリーフは上段から急下降し、一斉にアタック開始。
その周りをシャークに遠慮するように、ジャイアントポテトコッドをはじめとする魚たちが取り囲みます。
さらに体のひとまわり大きなホワイトチップが遠巻きに様子をうかがい、ときにはタイガーシャークがやってくることも。
狂乱の宴。
狂乱したシャークはくさりや鉄柵にまでかじりつき、ブルンブルンと激しく体を振って根こそぎ奪いにかかります。
中にはほかのシャークをかじるものもいて、こうなるとエサもへったくれもありません。
ごちそうはあっという間に跡形もなくなり、しばらく名残り惜しそうに根の周りをグルグル回っていたシャークたちもやがてブルーの彼方へと去っていきます。
そして、宴の跡には鉄柵に噛みついた代償として無数のシャークの歯が……。

シャークの歯は何度でも生え変わる
通常のダイビングとは一線を画したショータイム。
もともとシャークの多いオスプレイリーフだからこそ可能なショーで、辺り一面シャークだらけという、ちょっとスリリングでかなりエキサイトなダイビングとなりました。

