
マンタがたびたび登場。調査が進めばかなり見られるのかもしれない
ひと晩かけてスピリット・オブ・フリーダム(SOF)号でやってきたオスプレイリーフ。
2日間潜る予定でしたが、悪天候のため1日で帰ってくることになってしまいました。
360度大海原で島影のないオスプレイリーフ、仕方ありません。
逆にこうした条件が厳しいからこそ、豊かな海が守られているのでしょう。
たったの1日でしたが、だからこそ“1日でこれだけ見られた”という、ポテンシャルの高さを感じました。
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エントリーするとまず温かい!
潮当たりがよいためかGBRより1~2度高く感じます。
そして、地形はダイナミック。
リーフ沿いを潜るので、基本はドロップオフやコーナー、オーバーハングなどが続くポイントで、イコール、大物の通り道。
“出そうな予感”がビンビンします。
毎日潜っている場所ではないので、潜るまで何が出るかわからないのもむしろ気分を盛り上げてくれます。

ドロップオフには美しいソフトコーラルが咲いている

浅瀬のリーフは複雑な迷路のようになっていて探検気分が味わえる

気持ちのいいホワイトサンドが広がる場所も
生物は、まずサメが多い。
ホワイトチップはそこら中、グレイリーフがウロウロ、そしてときにシルバーチップ。
今回は会えませんでしたが、ハンマーやタイガーが出現することも多々あるようです。

グレイリーフシャークよりひと回り大きく、威風堂々のシルバーチップシャーク
ダイバーの人気者・マンタも何度か目撃。
発見されているクリーニングステーションでは見られなかったものの、おそらく、他にもクリーニングステーションはたくさんありそうな地形。

地形を撮影中、越智カメラマンの後ろをマンタが横切り、慌てて志村後ろ後ろ
中層や船底には銀鱗のスピードスター、回遊魚たち。
ギンガメアジ、ロウニンアジ、カッポレなどが群れを成し、ダイバーを怖がらずに割と寄らせてくれます。

カッポレが群れを成すのを初めて見た
ドロップオフを流していると、湧き上がるように登場したのはバッファローフィッシュ。
ダイバーに一瞥くれて、リーフ上に消えていきました。

30匹くらいの編隊が目の前まで迫る
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オスプレイリーフを潜っているクルーズはSOF号を含めて2社しかなく(日本人向けはSOFのみ)、しかも毎日潜っているわけではないので水中は手つかず。
逆にまだまだリサーチが進んでおらず、何に遭遇するかわからないワクワク感があります。
GBRの北端、さらに東へひと晩というプレミアムな海、コーラルシーのオアシス「オスプレイリーフ」は1日で十分なポテンシャルを見せつけてくれました。
今度はじっくり潜りたい…。

