Quantcast
Channel: 寺山 英樹 | ダイビングと海の総合サイト・オーシャナ
Viewing all 501 articles
Browse latest View live

サメってカッコイイ!? アンケートが明かすダイバーのサメのイメージ

$
0
0

カリビアンリーフシャーク、レモンシャークとダイバーが入り乱れる海底。フィッシュテールの水深はボトムで11m

一般的に、サメと聞いて思い浮かべるイメージは恐怖の対象。
これは、映画「ジョーズ」に出てくる“人食いザメ”の影響と言われています(名作であることの裏返しかもしれませんが)。

実際、人にダイビングを勧めると、「サメは大丈夫ですか?」と聞かれることも珍しくありません。

では、よりサメと身近な存在であるダイバーの皆さんは、サメに対してどのようなイメージを持っているのか?
「サメってどんなイメージ?」の結果がこちらです。

Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.

半数近いダイバーのサメのイメージは“カッコイイ”。
その他、美しい、可愛い、などを合わせると、ポジティブなイメージを持っている人が7割近いということがわかりました。

500種近いサメのうち、ほとんどのサメはおとなしく、ダイバーたちの人気者。
世界一巨大な魚・ジンベエザメはプランクトンを食べるおとなしい性格で、伊豆半島のアイドル・ネコザメは大きな頭の可愛いサメ。
トンカチのような頭をしたハンマーヘッドシャークは、むしろ、ダイバーが追いかけ回しているほどです(笑)。

カメラを持ってジンベエザメに迫る参加者たち

人を襲いそうな種類といえば、ジョーズのモデルとなったホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメ……くらいしか思い浮かびませんが、これらのサメはむしろ通常のダイビングポイントで遭遇することの方が難しいのです。

あえてホホジロザメに会いにいくダイビングスタイルもありますが、かなり海域が限られてきます。
空飛ぶジョーズ|ダイビングと海の総合サイト・オーシャナ

登山=「熊は大丈夫なの?」というのがナンセンスなのと同じように、ダイビング=「サメは大丈夫なの?」もナンセンス。
そりゃ、熊がいるところに行けば注意が必要ですが、なんでもかんでも、登山のたびに熊を恐れる登山者はいないでしょう。

サメを恐れて潜っているダイバーも少なく、ホホジロザメに会いに行くならそれなりの心と装備の準備が必要になるってことです。

今回のアンケートでも、ダイバーたちの中には「サメといってもいろいろな種類がいるので、ひとくくりにイメージできない」という声が多かったのも、ダイバーが冷静にサメをとらえている表れでしょう。

サメってほんとは可愛い!? シャークジャーナリスト沼口麻子さんに聞くサメのあれこれ | オーシャナ

ただ、“サメ=恐怖”というイメージは誤解だよ、と言っておいてなんですが、やっぱり油断は禁物です。

山と違って、海の方が流動性が高いので、外洋などで潜っていれば、ごく希にイタチザメに遭遇するなんてことも実際にない話ではありません。
そんな時、ガイドたちは慎重に回避する術を考えるのですが、カメラを構えて突っ込んでいく能天気なダイバーもいるそうです(笑)。
それでも、大抵の場合、逃げていくのはサメの方ですが……。

また、巨大ザメと一緒に潜るダイビングスタイルは特に欧米ダイバーには人気で、日本では、越智カメラマンが第一人者ですが、「相手は野生なので、もちろん慎重さは必要」と言っています。
大迫力のサメと泳ぐ!バハマ タイガーシャーク、チャータークルーズ | オーシャナ

バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

怖い顔とは裏腹に、人を襲うことはめったにないのでこういうダイビングが可能なわけですが、相手は強靭なアゴと鋭い歯を持っています。
ちょっとしたことで大けがにつながる可能性もなくはないので、やはり、飼い犬や猫と接するのとはわけが違うのです。

伊豆半島でも、カスザメに噛まれたという話をいくつか知っていますが、「触っていて噛まれた」、「近づき過ぎてレギュをエサと間違われて噛まれた」など、ダイバー側の注意で防げたものばかり。

サメは恐怖の対象ではなく、世間のイメージは誤解が大きいと思いますが、野生である限り、また、巨大なパワーを持っているだけに、まったく安全な生き物というわけでもありません。

そういう意味では、ダイバーの中にも26%が“怖い”というイメージがあることは、とてもバランスが良いと思いました。
一ダイバーとしても、7割方はポイジティブに、3割方は油断せず、という心持ちでサメと接するのがいいのかもしれませんね。

46241

サメとロウニンアジが眼前を飛び交う!GBRの衝撃ナイトダイビング

$
0
0

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:越智隆治)

先日、こんなナイトダイビング、経験したことない!と興奮のレポートをお届けしましたが、やっぱりグレートバリアリーフ(GBR)のナイトはすごい!

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:越智隆治)

ナイトダイビングの時間になりデッキに降りて海を見ると、宿泊船の光を求めてすでに魚たちが集まっています。
バシャバシャと音を立てて捕食を始めている魚たちの間を、スーッと水を切り裂くようにクールに泳ぐ影が無数。

サメ!

ダイバーでない人が見たら絶対に飛び込みたくない海ですが、ダイバーたちはもちろん「ひゃほー!」と興奮しながら次々にエントリー。

明るいバックデッキ付近はすでに回遊魚たちがプランクトンにアタックを繰り返す狂乱の世界で、その周りを無数のグレイリーフシャークやホワイトチップシャークが遠巻きに様子をうかがいつつ、ヒットアンドアウェイを繰り返します。

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:越智隆治)

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:越智隆治)

ブラックバックの中、ライトに浮かび上がるサメの姿はクール。
そして、日中のダイビングより間近で見られるので迫力満点です。

ロープを伝って潜降すると、闇夜にまぎれる忍者にように、編隊を組みながら水底を這う無数の影。
ロウニンアジです。

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:越智隆治)

真っ黒で1m近い個体から、ギンガメアジくらいの若い個体まで、そこらじゅうをロウニンアジが猛スピードで行き交い、急ブレーキをかけたかと思うと目の前でガシガシと音を立てて捕食を始めます。

日中はなかなか寄らせてくれませんが、食事に夢中のロウニンアジは手が届くところまで迫ってきます。

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:越智隆治)

さらに夢中なのは見ているこちら。
サメとロウニンアジの迫力あるシーンに、気が付けばあっという間の1時間。

エグジット後も、強風の中、寒さなど気にならない様子で、皆、口々に興奮を伝え合うのでした。

GBRのナイトダイビングはやっぱりすごい!
ビールの誘惑に負けている場合じゃありません。

~バディ潜水で気ままに潜るGBR @ディープシーダイバーズデン

43859

越智隆治スライド&トークショー開催レポート

$
0
0

新橋BOXでの越智隆治パーティー

2013年12月7日(土)、オーシャナ代表の越智隆治スライド&トークショーが開催されました。

当日は、約70人ものゲストが訪れ、会場となった新橋「BOX」は満席の大盛況。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

ゲストは、越智カメラマンが長年開催しているスペシャルトリップの参加者がメインで、ゲスト同士は顔見知りも多く、終始、越智カメラマンを囲んで和やかな雰囲気。

イルカやクジラ、アシカ、ジンベエザメ、バショウカジキなどなど、まさにスペシャルな大物との出逢いの時間を共有した者同士、ちょっとした同窓会のようでもあります。
自然と思い出話に花が咲きます。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

また、ダイバーや今年初めてスペシャルトリップに参加した人たちも多くいて、リピーターも含めて、情報交換も楽しんでいた様子。
あちらではイルカの参加者が「トンガのクジラってどうですか?」、こちらではダイバーが「バショウカジキって疲れますか?」と、互いに興味深そう。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

オーシャナでもおなじみの岡田カメラマンは今年、バハマのイルカとトンガのクジラに参加。年末はバショウカジキも参加予定

イルカとバショウカジキを狙うゲストたちでは趣向が違うようですし、越智カメラマンと一緒に行くのが楽しいという人もいて、ひと口にスペシャルトリップといっても、いろいろのようです。

そして、メインのスライド&トークショー。

スタート前から、「俺、ちょっとアルコール入ってないと人前でリラックスしてしゃべれないんだよね」とビール片手に絶好調の越智カメラマンは、トークの方も“舌”好調。
すごい写真ばかりなのに、軽快、珍妙なトークで爆笑の渦。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

日焼けとお酒で、もはや何国人かわかりません…

新橋BOXでの越智隆治パーティー

スライドのごく一部をご紹介すると、まずはなんといっても、スリランカのクジラ。

スリランカのクジラ(撮影:越智隆治)

越智カメラマンが新たに開拓中のクジラの海で、今年は、マッコウの群れ(!?)からシロナガスクジラまで、貴重な撮影に成功しました。
2014年火が付く予感!?

そして、印象的だったエピソードはバショウカジキ。

「イワシの群れを追い込んで補食する、バショウカジキの群れでの狩りの仕方は、アフリカのサバンナでの弱肉強食の掟を見ているような迫力があります。巨大なイワシの群れを、少しづつ切り離していき、最後に小さくなった群れを一気に食い尽くすシーンは圧巻。それを目の前で見ると、逃れてきたイワシがダイバーの身体に的割りつくのだけど、そこにバショウカジキが突っ込んできて、一瞬「刺される!!」って思うのだけど、本当に見事に避けて行くのが凄いです。興奮して、アドレナリンでまくりですよ。」

メキシコのバショウカジキ(撮影:越智隆治)

なお、年末のバショウカジキは空席が出たとのこと。
まだ間に合いますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

・バショウカジキスイムスペシャルトリップお問い合わせ先
“水中最速の生物”と泳ぐ!メキシコ・バショウカジキスイムツアー | オーシャナ

司会の古菅さんに、「このまま喋り続けると深夜までかかりますので(笑)」と止められてスライドショー&トークは終了。

それにしても、当たり前のように見ているスライドですが、写っている被写体を改めてみると、すごいのひと言。
ひと昔前には、ジンベエザメに会えればダイビングの上がりと言われていたのに、ムヘーレスで会えるジンベエは300匹!
クジラは夢のまた夢で、バショウカジキなんて接近できること自体、その発想がありませんでした。

そんな夢物語を実現してきた越智カメラマンとスペシャルトリップのサポートで同行すると、それがどんなにすごいことなのか身に染みてわかります。
僕の知っているスペシャルトリップの越智カメラマンの顔は、長年かけて異国の地でネットワークを張り巡らせ、現地でタフなネゴをしつつ、安全管理と生物や海の状況に気を配り、「なにがなんでも参加者に見せる」という執念の顔。

しかし、合間、皆さんに「越智カメラマンてどういう人?」と聞いてみると、厳しさといったキーワードも口にする人もいましたが、多くのゲストが口をそろえるのが「少年のよう」。
中には、ゆるキャラなんていう人も(笑)。

さて、どれが本当の姿なのでしょうか。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

幹事の黒谷さんの誕生日をサプライズでお祝い

最後は、越智カメラマンの写真が当たるじゃんけん大会で盛り上がり、あっという間の3時間となりました。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

恒例のスライド&トークショーを終えて(越智隆治)

飲み会での席なので、なるべく来てくれた皆さんが楽しめるようにと考えて毎回スライドを作成していますが、これがまたなかなかギリギリまで良いアイディアが浮かばす、完成はいっつも、直前までかかってしまいます。

今回も、前日になってなんとかまとまりましたが、毎回逃げ出したい気持ちでいっぱいです。
そんな不安な気持ちを、お酒を飲んで吹き飛ばし、頑張りました。

いっつも適当なトークをしているにも関わらず、笑ってくれる参加者の皆さんには、感謝しています。
そして、スペシャルトリップにも参加頂き、本当にありがとうございます。

また、来年のスライド&トークショーも楽しみにしていて下さい。
とか言いながら本当は憂鬱です。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

当たった方は、「欲しかったんです」「家宝にします」と皆、大喜び

イルカ、クジラ、バショウカジキ、タイガーシャーク、アシカ、マナティ、ジンベエザメ……。
スペシャルトリップは、それまで夢物語だった大物との出逢いの懸け橋となってきましたが、同時に、人と人との懸け橋にもなっていることをゲストたちの笑顔が物語っています。

新橋BOXでの越智隆治パーティー

新橋BOXでの越智隆治パーティー

新橋BOXでの越智隆治パーティー

新橋BOXでの越智隆治パーティー

新橋BOXでの越智隆治パーティー

新橋BOXでの越智隆治パーティー

新橋BOXでの越智隆治パーティー

46265

旦那をサメの餌食にして逃げちゃう!? ダイバーの冷や汗サメ体験談

$
0
0

鼻面でこちらの様子を伺うように、向かって来るタイガーをカメラハウジングでガードしながら撮影する

先日、サメに対するイメージ・アンケートの結果をお伝えしました。

サメってカッコイイ!? アンケートが明かすダイバーのサメのイメージ | オーシャナ

アンケートでは、サメにまつわるエピソードを募集しましたが、印象的な2つのエピソードをご紹介します。

メジロザメが自分の周りをぐるぐると…

■yokodonさん/男性/310本

あれは何年か前のこと。
お目当てのハンマーヘッドシャークの群れには遭遇できなかったものの、メジロザメの大群を初めて見ることができて、当初は楽しんでいました。
しかし…。

よりによって、浮上ポイントはエントリー地点からかなり流されていて、浮上後、水面で長く待たされる羽目に。
その時、さっき水中で見たメジロザメの大群が、我々の周囲をグルグル激しく渦を描いて泳いでいるではないですか! 

そして、その一部が足ヒレにゴツゴツ当たったりもする。
それがどんな意味を持つかは、分かる人にはわかる話でしょうw

ダイバー歴12年にしてハンマーヘッドブザーを使ったことは3回しかないのですが、その数少ないうちの1回がこの時でした。

そのブザーのおかげで、我々の存在を船に気づいてもらい、無事引き上げてもらえました。
けど、もし万が一大捜索になっていたら…と思うと、その1本の冷や汗ぶりが思い出されます。

バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

旦那を餌食に生還しようかどうか…

■早川弘子さん/女性/3000本

小笠原・母島で、ビーチから水着でスノーケリング&スキンダイビングを楽しんでいた時のこと。
誰もいない、2人だけのプライベートビーチ状態でした。
相方よりも少々深めに潜って、クルクル旋回なんぞしながら浮上し見上げると、水面からのぞく彼の表情がこわばっている…ん? 

彼の視線の先……私の足元を見るデカイ鮫(注1)がついてくる!
鮫はキビスを返すような例の泳ぎを私たちの足元で繰り返している!!!
襲われる!(注2)

ダッシュで泳いで逃げたら、間違いなく、彼よりインストラクターの私の方が速い!!
間違いなく、彼を餌食にして、私は生き残れる!!
行くか!? アタシ?! 

瞬間、「ダイビングインストラクター、自分だけ泳いで逃げる!」という新聞の見出しが脳裏をかすめる!!
しかも……彼は……旦那だーー(>_<)

とりあえず、一番近い岩場によじのぼり上陸。
背ビレがいつまでも、行ったり来たり見えている(泣)

最終的には、泳いで帰るしかないわけで、仕方なく、旦那を先に泳がせて、アタシは後向きにサメを確認しながら真剣に逃げ、無事に岸にたどりついたのでした…。

注1:背ビレの模様でツマグロでは?パッと見、自分と同じくらいと感じた。
注2:サメは威嚇だったのか?サメは「興味本位」だけで近づいてくることもあるのだろうか?

被写体としてカッコイイ、初めての感動ハンマー体験、ダイバーになってサメが怖くなくなった話など、いろいろなサメのエピソードをいただきましたが、臨場感たっぷりで秀逸だったのは、危機一髪体験でした。

いずれも水面での出来事で、実感としても水中では隠れるところもあってサメに恐怖を感じることはありませんが、水面で巨大なサメに遭遇したら、とっとと船上に戻った方がよさそうですね。

※海遊館チケットのプレゼント。たくさんのご応募ありがとうございました!
当選者にはすでにご連絡しました。
連絡のなかった方は…またのチャンスにご期待ください。

おまけ
ゴマモンガラ最強(最凶!?)説

今回、二つ目のサメ体験談を送っていただいた、ダイバーとしての経験豊富な早川さんが、恐れるべき生物としてあげたのは…

「今回、サメの体験談をお送りしましたが、海洋生物で一番怖いのはサメではなくてゴマモンガラだと思います。
慶良間で、ゴマモンガラに耳を食いちぎられて、仕方なく“内科の医者”に縫ってもらっていたガイドの、血だらけの腫れあがった耳が今でも脳裏に……(--;」

兄弟分であるキヘリモンガラに追いかけられたことのある僕も同感……。

絶体絶命!? 海の荒くれ者・キヘリモンガラに追いかけられた件 | オーシャナ

46287

当たり前のようにつけてるアンクルウエイト、実は要らない?

$
0
0

今年、話題となっているシェルタイプのドライスーツ。
TUSAより発売されている「Water Proof D7」のモニターで西伊豆・安良里(あらり)へ潜りにいきました。

Waterproofのシェルドライスーツ

試用レポートは後日

エントリー準備をしていると、師匠である安良里ダイビングセンターの山中(康司)さんが、「テラちゃん、なんでアンクルウエイトしているの?」。

へっ!?
なんでって、足に空気がたまって浮いちゃうからじゃ……。

「なんで浮いちゃダメなの?というか、そもそもアンクルなしで潜ったことある?」

はるか昔、忘れて潜ったことはありますが、基本的には、アンクルはもうルーティンで付けるものだと思っているので、そこまで深く考えたこともなく…。

山中さんいわく、「ビギナーのころは、足に空気がたまり過ぎてバランスが悪くなるし、そもそも身のこなしができていないのでアンクルも必要かもしれないけど、足のサイズがぴったりで、そこまで極端にエアを入れるわけでもなければ、“アンクルウエイトは必要なもの”って思いこんでいるだけかもよ」と斬新なひと言。

そこで、ものは試しとばかりに、アンクルなしで潜ってみると…。

問題あるどころか、超快適!

最も懸念されていた、足にエアがたまってエビぞり…なんてこともなく、むしろ快適に水平姿勢を保つことができました。

アンクルウェイトなしでの水中姿勢

足首にウエイトを付けるということは、悪い言い方をすれば“足枷”をはめて潜っているようなものですが、足枷が外れると、キックもしやすく、何より、陸上で歩くのがとても楽に感じます。

もちろん、水中でのバランスは、ウエイトの位置やタンクの種類、そしてダイビングスキルなどなど、いろいろな要素が相まって決まるもの。

ウエイトベストの場合、背筋が弱い女性の場合、空気を入れ過ぎた場合、足のサイズが合っていない場合などなど、少しの要素の違いでうまくいかないかもしれせん。

僕の場合も、シェルだったので、BCに空気をいれず、スーツ内の空気量もジャスト中性浮力にしていたので、ネオプレーンだったらうまくいかなかったかもしれません。

ちなみに、山中さんはネオプレーンのドライで、水中でのデフォルトが水平姿勢。
BCはバックフロート、フィンは浮力のあるフルフットで、ウエイトは腰だけでなく、背中に配置するなど、水中バランスの“My基準”が確立されています。

なので、すべての人がアンクルなし潜って快適かは保証できませんが、少なくとも、“アンクルは絶対に付けるもの”というのは、ひょっとしたら思い込みかもしれないということです。

山中さんいわく、「そこそこ潜っている人だったら、今アンクル付けている人の半分くらいは付けなくても問題ないと思うんだけどな~」とのこと。

皆さんも、一度くらい、アンクルなしを試してみてはいかがでしょうか?
もし、うまくいかなかったら、さらにもう一度くらい、アンクルなしで快適に潜るためにはどうしたらよいのか…なんてことを考えて潜ってみるのも、快適にドライスーツで潜るための近道になるかもしれません。

僕も、しばらくアンクルなしで潜ってみようと思っています。

46314

夜のイルカやシャチも堪能!クリスマスパーティーツアー開催レポート

$
0
0

2013年12月14、15日。
鴨川シ―ワールド鴨川シーワールドホテル(以下、あわせて鴨シー)でオーシャナのクリスマスパーティーを開催しました。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

当日、バス参加のゲストは東京駅を9:00に出発し、途中、海ほたるで30分ほど休憩を取り、11:00には鴨シーに到着。
テンションが上がっていたからでしょうか、思ったより近い!

到着後、友達同士、家族、カップル、オーシャナスタッフと一緒などなど、皆さん、思い思いに鴨シーを楽しみました。

もともと海獣が大好きな人が多く、人気のイルカたち、無防備過ぎるアザラシ、水槽越しでも愛想をふりまくアシカ、模型のように固まって眠るペンギンなど、海獣たちの隙がありまくりの、ほのぼのとした表情を見て、みなニンマリ。

鴨川シーワールドのアザラシ

海獣の中でも、鴨シーといえばまずシャチが浮かびますが、皆さんのテンションが最も高かったひとつが、ベルーガ(シロイルカ)。

鴨川シーワールドのベルーガ(撮影:越智隆治)

その可愛い容姿ももちろんですが、皆、口をそろえて「デカッ!」。
ハンドウイルカくらいと思っていたら、4~5㍍もの巨体。
“シロクジラ”なんて呼ばれるのも納得です。

さらに、寒い海を生き抜くために、頭部やお腹がぷにょぷにょで、「触りた~い」と女子的萌えポイントだったよう。

鴨川シーワールドのベルーガ(撮影:越智隆治)

セイウチも大人気。
でっぷり太った巨体でノソノソ歩く様子や、自ら顔を出す時に、いちいち「ぬは~~~」と苦しそうに息継ぎする奇声(?)がどこか可笑しく、ずっと見ていられます。

鴨川シーワールドのセイウチ(撮影:越智隆治)

僕自身も鴨シーは初めてでしたが、シャチ、イルカ、アシカ、ベルーガの各ショーが、それぞれ20分ほどと短く、飽きずに効率よく見ることができ、ショーを柱にその他の時間にじっくり海獣たちを見ることができ、本当にあっという間に夕方。

少し遠いイメージがあって来る機会がなかったのですが、想像以上に楽しかったです。

そして、18:20より、いよいよ、今回のメインのひとつ、夜の鴨シー巡り。
昼と違う海獣の表情をじっくり見られる、なかなかないチャンスです。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

昼はお昼寝ばかりしていたアシカやアザラシですが、夜になると……もっとぐっすり(笑)。
それでも、アザラシとアシカの寝方の違いの解説や貸切りでじっくり見られるのは、海獣好きには嬉しいひと時です。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

シャチは、夜だからかはわかりませんが、なぜか昼より元気。
人恋しいのか、人のそばに寄り添ってきて、ずっと鳴き声を発していました。

鴨川シーワールドの夜のシャチ

そして、やはり、一番の人気者はイルカ。
昼は人だかりの水槽も夜は独り占めで、夜にやってきた人間を観察するかのように水槽に寄ってきます。

生まれたばかりの赤ちゃんもいて、ずっと見入ってしまったゲストたちは、名残惜しくてなかなか水槽から離れることができませんでした。

鴨川シーワールドの夜のイルカ

そして、予定の19:30をちょっと過ぎたところで、クリスマスパーティーの開始。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

まずは、クリスマスらしくシャンパンで乾杯し、豪華な料理に舌鼓を打ちながら、交流を楽しみました。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

そして、今年、鴨シーのカレンダー撮影をした越智隆治のスライドトークショー。
いつものように、ほろ酔いで登壇した越智カメラマンが、撮影裏話「気になった子ベスト5」をご紹介。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

個人的におもしろかったスライドの一部を紹介します。

4位のアゴヒゲアザラシ。

陸で寝ているときと、水に濡れているときのギャップが気になったという越智カメラマンの写真を見てみると……。

陸では、こんな愛くるしいアゴヒゲアザラシが、

鴨川シーワールドのアゴヒゲアザラシ(撮影:越智隆治)

水に濡れると……

めっちゃ、凛々しい!
鴨川シーワールドのアゴヒゲアザラシ(撮影:越智隆治)

めったに聞けない撮影裏話。
皆さん、楽しんでいただけたのではないでしょうか。

そして、お次はいよいよプレゼント交換会…のその前に、サンタさんが登場し、子供たちにサプライズプレゼント。

「プレゼントだよ~」「わ~、サンタさん、ありがとう」…というほのぼの予想を裏切り、「俺もそっちのがいい!」「ずるいぞー!」と子供たちによるプレゼントの奪い合いに(笑)。

プレゼントを用意していただいた、大久保サンタもタジタジ。

そんなワンパクな子供たちの様子も、場を明るくする微笑ましい光景となりました。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

その後、大人たちも輪になってプレゼント交換。
子供のころの「何が入っているのかな~」という気持ちを思い出す、ひと足早いクリスマスプレゼントとなりました。

そして、最後は、オーシャナよりプレゼントの当たるじゃんけん大会。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

オーシャナからは、カメラ+ハウジングのセットや水中ライト、フィン、ダイビングがうまくなるサーロインステーキなど。

いつもオーシャナでお世話になっているPanariDesignの田端重彦さん、写真家の吉野雄輔さんや峯水亮さんからはカレンダー、そして、TUSAからは、話題のフィンKAIL(カイル)と女性用マスクのTinaをご提供いただき、豪華ラインナップで白熱するじゃんけん大会となりました。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

房総半島、しかも、泊まりということでどれくらいの人に集まっていただけるのか不安でしたが、およそ50名もの人に来ていただき、感謝。ありがとうございました。

やはり、実際に会って、交流するのは楽しいひと時だと再認識しました。
来年もクリパはもちろん、実際に海好きが交流できる場をもっと作ろうとスタッフ一同誓ったのでした。

それでは、最後に、ひと足早い、メリークリスマス!

46358

【アンケート】ドライスーツで潜ったことがありますか?

$
0
0

海に囲まれた日本。
ダイバーにとっては、都市部から日帰りで一年中ダイビングに行ける恵まれた環境です。

ボートポイントでは基本的にロープ潜降

冬場になってもドライスーツで透明度の良い海を潜って…なんて言っていると、「私、20℃を切る海に潜ったことなんてないわ」なんて南国派のダイバーにもよく会うのですが、そこで素朴な疑問。

Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.

さらに、上の二つ「自分で所有して使っている」「レンタルならしたことがある」に答えた方に質問です。

Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.

ドライスーツについてのコメントも募集!

ドライスーツで潜らない理由、シェルタイプを着たことがない理由なども、よろしかったら以下からぜひお聞かせください!

46421

もしもサメに襲われたら?サメから身を守る方法あれこれ

$
0
0

サメのイメージに関するアンケートダイバーのサメ体験談を紹介したところ、「もしサメに襲われたら?」というご質問がありました。

昔から、「サメの鼻をぶっ叩く」「腕を噛まれたら押し込む」など、「できるかぁ!」とツッコミを入れたくなるようなものもあることはありますが(笑)、基本的には、襲われたらもうあまりできることはありません。

そこで、今回は、“身を守る”というテーマでアプローチしてみます。

噛めるなら、噛んでみなさないホトトギス

まずは、最悪の状況を想定したスーツ。
襲われても安心!? サメに噛まれることを想定したスーツというものが開発されています。
その名も“シャークスーツ”。

Neptunicのシャークスーツ

Neptunicより

国内でも販売されているようです。

シャークスーツ

シャークスーツ

niroflexより。サメのいる水族館で活躍しているのだとか

確かに、シャークスーツを着ていれば、メジロザメ程度の大きさのサメからは身を守れそう。
ただ、鋭利な歯からは身を守れても、ホホジロザメになると顎の力が1トンを超えると言われており、傷はほとんどなくても、骨ごといかれたという実験結果もあるそうなので、やっぱり噛まれないようにするのが一番ですね。

それに、こんな格好で潜っていたら、場所によっては確実に笑われそう……。

あっちいけ!噛まれる前に遠ざける

「噛まれるくらいならやってしまえ!」と、電流棒や水中銃を携えて潜る方法もありますが、サメを傷つけることのなく、平和的にサメを近づけないようにするのが、シャーク・シールド(Shark Shield)。

シャーク・シールド(Shark Shield)

サメは、口や鼻の周りに、ロレンチーニ器官という電気受容体を持っていて、この器官で海流や他生物が発する微弱な電流を感知していると考えられています。

シャーク・シールドは、サメの嫌がる電波を流し、サメはこの電界の発生源に近づくにつれて不快感が増していくとのこと。
「ついには筋肉の痙攣を引き起こすほど、耐え難い刺激となりサメは向きを変え、直ちにその場を泳ぎ去るのです」とのことで、実験映像を見ても確かに嫌がっているように見えます。

中には、「電波なんて必要ないわ!」とばかりに、サメの口や鼻の周りをなでることで、このロレンチーニ器官をマヒさせ、サメの動きを止めることができるという達人もいますが、普通の人にはなかなかできそうにない芸当かも……。

■手乗りサメの映像

これならサメに見つからない!? サメ除けスーツ

そもそも、サメに見つからなければいいんだ!
ということで、森の中で迷彩服を着て身を隠す戦士のように、海の中でサメに見つからないようにする、サメ除けのウエットスーツなんてのもあります。

サメ除けウエットスーツ

実験では、黒のウエットスーツだと襲われやすいので、海の背景に紛れて身を隠す配色にしたと言うのですが、「黒の方が安全!」という、まったく逆の証言も多々あるうえ、そもそも視覚以外も優れているサメに効果があるのだろうか、といった疑問も…。

以上のように、サメに襲われることを想定していろいろな道具が開発されていますが、「そもそもサメは人を襲わない!」という性善説の人たちは、丸腰でサメとランデブー♪

■ホホジロザメと泳ぐブロンド美女

■ホホジロザメと泳ぐブロンド美女・動画

サメはほとんど人を襲わないとはいえ、さすがにホホジロザメ相手に丸腰で一緒に泳ぐのはちょっと怖いかも。
まあ、彼らは何かしらのアピールのためにやっているわけですけども。

でも、ホホジロザメスイムも海外では普通に楽しんでいる人たちもいて、越智カメラマンも誘われているようですが…。

ちなみに、タイガーシャークと潜るスペシャルトリップを開催している越智カメラマンにサメと対峙するときの注意点を聞いてみると、以下の3点を挙げていました。

  • サメから目線は外さない
    →緊張感を持って対峙する
  • ひるまない(向かっていくぐらいの気持ち)
    →相手も得体の知れないものが嫌
  • サメの軌道をよく確認しておく
    →軌道に入らないようにする

ただ、スペシャルトリップの場合は、あえて会いに行くのが目的ですが、ふいに出会ってしまったときは、シャークジャーナリストの沼口さんも「対処法の正解はない」とおっしゃっています。
越智カメラマンの言葉を思い出し、ひるまず冷静にその場をやり過ごし、速やかに船上に上がるしかないですよね。

襲ってきた場合は、やっぱり鼻にパンチ!…なんて、できる気が一ミリもしませんが、まあ、普通に潜っている限り、ほとんどないことを考えても仕方ないですし、あんなものが本気で襲ってきたら…やっぱり考えるだけ無駄のようです。

46463

トド&流氷&グルメ!北海道いいとこ取りツアー開催!のお知らせ

$
0
0

好奇心旺盛で、警戒しつつも自らダイバーに寄ってくる。上目遣いの瞳がキュート

オーシャナでは、2014年2月、積丹半島のトド・ダイビングと知床半島の流氷ダイビングを両方欲張る、北海道いいとこ取りトリップを開催します!
※いずれかひとつの途中参加も可能です。

オーシャナからは、昨年、初めての水中トドとクリオネで大感激した、私、編集長・寺山が参加します。

北海道の冬の人気スタイル、積丹半島のトド・ダイビングと知床半島の流氷ダイビングを両方欲張るダイビングツアー。

流氷ダイビングで会いたい生物といえば、もちろんクリオネ

また、グルメや温泉、観光スポットまで、この機会に北海道の魅力を一挙に楽しんでしまおうという欲張りな企画です。
トドだけ、流氷だけの参加も可能なので、この機会に、一度は潜ってみたかった北海道の海をオーシャナメンバーと楽しみましょう!

札幌と言えば、北海道最大の歓楽街ススキノ。北海道グルメのライナップも豊富。写真は、「ストップ!」の掛け声をかけるまでイクラを盛り続けるてくれる、「はちきょう」名物“つっこ飯”

【パターン1】トドも流氷も全部欲ばりコース
■2014年2月11日(火)~18日(火)8日間 (カーフェリー)

【パターン2】積丹半島トドと逢う旅コース
■2014年2月12日(水)~15日(土)4日間 (飛行機)

【パターン3】弾丸!流氷体験コース
■2014年2月15(土)~17日(月)3日間 (飛行機)

※詳細はこちら

46510

力作揃い!宮古島フォトコンテスト2013の入賞作品たち

$
0
0

オーシャナで審査をつとめさせていただいた、宮古島フォトコンテスト2013

800点を超える応募作品の中から見事入賞を果たした作品を、審査員の越智隆治と寺山英樹の寸評と共にご紹介します。

※受賞者の声はいずれ機会を改めてご紹介する予定です。

グランプリ

「笑顔に包まれて」00092 前田パパさん

宮古島フォトコンテスト

(越智)
プロが撮る写真ですね。いや、プロでも撮りたくてもなかなか撮れない瞬間を見事に切り撮っていると思います。
構図といい、笑いボヤの上から顔を出すイシガキカエルウオの笑顔も、目の向きも、フォーカスも、バックのボケ具合や、邪魔な物が入っていないすっきりした感じも、全てにおいて、パーフェクトだと思います。
多くの作品が応募されていましたけど、自分はグランプリの写真として、まったく迷うことなく、この写真をセレクトしました。

前田パパさんは、他の写真もしっかり構図を考えて撮影されていて、スキルの高さを感じました。
ガイドの人が教えてくれるのは、「被写体になる魚がいる」とか、「笑いボヤがある」というところまで。
この瞬間は、笑いボヤを撮影してるところに、タイミング良くカエルウオがやってきたのか、カエルウオを撮影していたら、タイミング良く笑いボヤの上で止まってくれたのか、どちらが先なのかわかりませんが、いずれにしても、自分の好きなように動かすことが絶対にできない被写体。

それを、一つの被写体だけでなく、「笑顔」をテーマにしっかりプラスαな写真にしているところが、運であり、実力だと感じます。
自分でも、「こんな瞬間を撮りたい!」、「こんな瞬間に遭遇できて羨ましい!」と思える写真です。

(寺山)
越智と同じく、迷うことなく、この作品が最初に目を引きました。
カメラの性能が上がり、露出や絞りなど、技術的な差がなくなってきて、“技術”より“機会”や“想像力”が求められるようになってきています。
そういう意味では、笑いボヤの上に笑ったようなカエルウオが乗っている“その場にいた”ことに価値があり、そして、一瞬のうちに、構図や“笑い”というテーマを見出してモノにした、素晴らしい写真だと思います。
単純に、見ていてウキウキと心が躍る写真です。

準グランプリ

 
「異次元トンネル」00746 どてちんさん DIVE HOUSE 南風(ぱいかじ)

宮古島フォトコンテスト

(越智)
白、緑、黒、青グラデーションが「通り池」の不思議な空間をとても良く象徴していると思います。
何点か同じようなイメージで撮影しっている写真がありましたが、全体的な構図、グラデーションの配置、モデルとなるダイバーの配置、ポージング、バブルの出具合、どれもしっかりと計算された写真の美しさが、この1枚にはあります。
「異次元トンネル」というタイトルも、その不思議な空間のイメージにとても良く合っていると思います。

グランプリの写真と違い、フィッシュアイのレンズさえあれば、狙おうと思えば、誰でも狙えるテーマです。
そこに、他の写真とは違うインパクトを+αさせるのには、ほんの数センチ、数ミリの微妙な構図取り。加えて、いかに自分の撮りたいイメージを1枚の写真の中に具現化させるかにかかっています。

どてちんさんは、他の写真を見ていても、撮影時にしっかり自分の撮りたい構図とイメージが出来上がっているように感じます。この写真は、そこをしっかり意識して撮影されていると思います。

僕は、撮影のときに、よく、斜めの対角線を意識して撮影します。対角線を上手に利用することで、写真にインパクトを与えることができます。この写真はそこもしっかり考えて撮影していますね。

特筆すべきは、モデルとなるダイバーの配置、ポージング。
上を見上げて、マスクに光を当ててるところも、テーマに合ってますね。偶然こういうポーズを取ってくれたのか、二人で打ち合わせして撮影したのかは、わかりませんが、モデルのガイドさん(?)にも感謝ですね。

自分が撮影しても、お気に入りにセレクトする作品です。

(寺山)
「え? どうやって、これを撮ったのだろう?」と思わせてくれる一枚です。
その秘密は、まさに舞台となった「通り池」自体が特殊な自然環境におかれているためで、初めて潜った時に、「え? なんで、こんな不思議な色をしているの?」という感想を、そのまま写真にしたようです。
さらに、モデルの位置、光の入り方などなど、構図が完璧に“決まっている”ので、宮古島を代表するダイビングポイントの幻想的な世界を最大化したような写真です。
どこかの沖縄でなく、宮古島の「通り池」に潜ってみたい、撮ってみたいと思わせてくれますよね。

オーシャナ賞

 
「はぐれメタルがあらわれた」0030 もっちん Fish a go go

宮古島フォトコンテスト

(越智)
2013年のオーシャナロケでは、地形の宮古島にあって、「岩やサンゴがモンスターの顔に見える」という、発想で取材を行なったりしていました。
それに今流行りの「ご当地ゆるキャラ」的な感じが加味された、かわいいキャラクターの誕生!って感じですね。見た瞬間に、きっと多くの人が、なんかほっこりさせてくれる、そんな笑顔になれる写真です。

他にも何点か、サンゴや地形が顔に見える写真がありました。どれも、「なるほど!」と思わせてくれる新たな発見でしたが、「かわいらしさ」でこの写真が個人的に一番気に入りました。

スキル的には、決して上手い写真とは言えませんが、その下手さ加減も味の一つになっている写真ですね。特に、おへその部分の穴にすっぽりハマったウニ(?)がポイントですね。

「宮古島サンゴくん」とかって、まじでご当地ゆるキャラにしても、ウケるんじゃないですかね〜。あ、すでにマモル君とマル子ちゃんがいるからダメか(笑)。

(寺山)
「写真って自由だよね!」というオーシャナのスピリッツを表している写真。みんながみんなプロになるわけじゃないし、撮り方も楽しみ方も自由。こういうのも楽しいですよね! 

安易な擬人化だとあれこれ言われる厳しい世界もあるかもしれませんが、“何かに見える”ってことは、楽しい発見であり、その楽しさは人と共有しやすいもの。どうやって撮るかばかり考えずに、手軽に写真と遊べる素敵なテーマだと思います。

今回も、ゴリラや赤ちゃん、笑顔などなど、何かに見える系写真があって、とても悩んだのですが、最後は、「若い人はわからないかもね~」と思いつつも、越智カメラマンが幸せそうににやけていたのを見て、はぐれメタルにしました(笑)

地形部門

1/「オーロラを行く」0013

宮古島フォトコンテスト

(越智)
地形の宮古島の中の写真としては、一番印象に残った写真の一つです。
光の筋をオーロラに見立てて、明るい部分と暗い部分の明暗をしっかり分けた事で、そのイメージをさらに強く出ていると思います。しかも、意図してそうしたのかわかりませんが、ダイバーがあまりエアを出していない瞬間なので、「静寂」を感じさせてくれます。ダイバーの配置も、こちらに向かって来るのではなくて、向うに泳いでいくところが、「この光の筋の先には何があるんだろう」と、空想させてくれる写真です。とても秀逸な写真だと思います。

(寺山)
さすが、“地形の宮古島”。力作ぞろいでしたが、この作品はオリジナリティという点で目をひきました。
宮島といえば地形というイメージがあるため、これまでも多くの地形写真を目にすることがありましたが、そのほとんどがあおって(カメラを下から上に向けて)撮った写真。
この作品は数少ないふかんで(カメラを上から下に向けて)撮った写真で、光の表現の仕方に工夫が感じられて際立っていたように思います。
また、地形写真では、ピタッと止まったダイバーが見上げる写真が多いですが、この作品は、ダイバーの向きや、写真のスペースを上手に使ったことにより、動きと想像力の余地があるのが楽しいですね。

2/「位置について〜〜」00250 コミカルブレニーさん アクアストーリー

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
透明が良く、青のグラデーションが美しく、そしてダイナミックな地形のある宮古島ならでの作品で、地球と海そのものを感じさせてくれます。同時に、ダイバーのポーズがアクセントとなって、ダイビングの気持ちよさ、楽しさも伝わってきます。

3/「息吹」00543 FUK8780 カラカラ先生

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
キンメモドキが大群となって、まるでひとつの生き物であるかのように大きくうねっている瞬間をとらえています。“生命力”を感じます。

サンゴ部門

1/シンフォニー 00066 シンさん ニイ・ヨン・ノース

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
ブルーバックに強烈な赤色が栄え、透き通った体のスカシテンジクダイが煌めき、とにかく、見ていて気持ちいい!
サンゴ部門ということで、緑色のハードコーラルが多い中、色彩に目を奪われました。

2/鏡の部屋 00125  せっちゃん Fish a go go

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
地形だけでなく、実はサンゴも元気な宮古島の海。テーブルサンゴそのものだけでなく、水面に映るサンゴと波紋の様子も美しいです。

3/「サンゴが住処」00443 ブリーさん ココナッツ

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
サンゴ部門といったとき、サンゴの中に住む生物に目をつけた着眼点が新鮮でした。
生命の源と呼ばれるサンゴには、多くの命が宿っているんですね。

マクロ部門

1/「至彩(しさい)」00303 武田さん セントラルマリンクラブ

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
生き物としての、そのフォルムと色合いの絶妙さがおもしろい。カラフルな帽子をかぶったような様子もファニーで、「なんだろう、この子?」と思わず目がいってしまいます。

2/「目指せ!東京オリンピック」00744 tsutchyさん タイムマリン宮古島

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
タイトルを見て、思わず「うまい!」と声をあげてしまいました。代表に選ばれることを願ってやみません。

3/「ブチウミウシ」00238 shin さん アクアストーリー

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
美しい色彩とお手本のような構図。ツノにピントを合わせる、背景をぼかして奥行きを出す、白飛びさせない、そして、左側のあえてのスペースなどなど、ウミウシに動物としての命が吹き込まれたようです。

ビギナー部門

1/「救出」00298 たけおさん ビックホリディ

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
首に刺さった釣り針を抜こうとしている瞬間。痛々しいですが、人と海の生物との関わりを考えさせられる、メッセージ性の強い作品。右前足が動かなくなっていたとのことで、無事回復することを祈るばかりです…。

2/「ハート」00228 クラさん アクアストーリー

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
魚の大群は、その迫力あるシーンを、ときに川、壁、渦、雲などに例えられますが、このハートの瞬間には思わずニンマリ。写真を撮っているダイバーの構図も決まっていますね。

3/「悲しくて涙が・・・。」00708  宮古島調査隊さん ココナッツ

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
ビギナー部門は、タイトルを見て「なるほど~」という写真が多いですが、この写真も確かに泣いて見えますね。いやきっと泣いています。涙がこぼれないように空を見上げるカエルアンコウ君に何があったのでしょう…。

海の見える風景部門

1/「彼氏募集中」00565 テルマエさん アクアストーリー

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
“海の見える風景部門”ということで、この写真でいいのだろうか…と一瞬悩んだのですが、そんな悩みも吹っ飛ばす破壊力(笑)。
うら若き(?)乙女にここまで体を張ってもらったら選ばざるを得ません。彼氏に名乗りをあげる勇者の登場を生温かく見守りたいと思います。と、写真のノリでコメントしましたが、「ダイビングって理屈抜きに楽しいよね!」って伝わる、見るものを幸せな気分にさせてくれる大好きな作品。あくまで好きなのは作品ですけど(笑)。

2/「ゲストハウスの記憶と記録」00732 waiwai さん ビックホリディ

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
窓枠のシルエットの使い方が素敵ですね。皆、海を見つめて何を思うのでしょうか…。

3/「幻の下地ブルー に」00363 りゅうちゃん 一般応募

宮古島フォトコンテスト

(寺山)
まさに、一瞬のチャンスを活かした写真です。海と砂浜の美しさもさることながら、ダイビングポイントの集中する下地島は、パイロット訓練が行われている島。間近で見られる航空機は、まさに宮古島を象徴するシーン。

■主催:宮古島市
■主観:宮古島ダイビング事業組合

■協賛
・JTA
・(株)宮古TV
・(株)宮古島東急リゾート
・ホテルアトールエメラルド宮古島
・ホテル共和
・ホテルニュー丸勝
・宮古第一ホテル
・ミヤコセントラルホテル
・セイルイン宮古島
・ホテルオアシティ共和
・ホテルサザンコースト宮古島
・(株)多良川
・(有)アプロ
・ocean+α 
・RGBlue
・SCUBAPRO

46603

ネオプレンばかり着てきた編集長、初めてのシェルドライスーツWATERPROOF D7を徹底レビュー!

$
0
0

2013年TUSAより販売されているシェルタイプのドライスーツWATERPROOF D7
モニターレンタルしていると聞いて、「着てみたい!」とすぐにレンタル。

というのも、これまで海外では主流であったものの日本では少数派のシェルドライスーツを着たことがなかったからです。

自分だけでなく、オーシャナのアンケートでも、ドライスーツを着たことがあるダイバーは8割もいますが、その中で、8割近い人がシェルタイプのドライスーツを着たことがないのです。

Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll. Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.

【アンケート】ドライスーツで潜ったことがありますか? | オーシャナより

早速、西伊豆の安良里にてシェルタイプのドライスーツ初体験♪
メリットや課題などを織り交ぜて、率直な感想をリポートします。

シェルドライスーツ・WATERPROOF D7使用レポート

見た目がクール。なんか、プロっぽくてカッコいい

まずは着た時の外見に魅力を感じました。

なぜか、シェルタイプを語ろうとすると、皆スペックの話しかしませんが(メーカーでさえも)、形から入る自分にとって、見た目は超重要。

D7、カッコよくないですか?

ただ“カッコいい”だけで終わると抽象的過ぎるので、もう少し踏み込んでみると、“カッコよさ”の要因は、そのフォルム。

日本では一般的なネオプレン(ネオプレーン)の場合、体の曲線に合わせて作られているので丸みがあり、「ドライスーツを着るとデブに見えて不格好」という感想を持ったことのあるダイバーは多いのではないでしょうか。
実際、「写真撮らないで~」なんて、女性ダイバーに言われます(笑)。

その点、ゆったりとした設計のシェルドライスーツは、丸みも少なく、洋服を着たような格好。
WATERPROOF D7の場合、腰のあたりでセパレートしているように見え、アメフトの装備のようにたくましいフォルムで、モモ部にあるポケット、ロゴやラインの入れ方、黒字に数少ないオレンジ色の配色がとてもクール。

WATERPROOF D7使用レポート

女性が装着すると、クールさにキュートさが加わります

「ネオプレンはカラーが豊富でデザイン的に優れている」という定説がありますが、これはずっと前からの疑問。

というのも、色を多く使ってオシャレに配色するのはとても難しく、また、紙上やPC上の色をそのまま生地に再現するのも難しく、イメージと出来上がりが「なんか違う」というのも、これまたよくダイバーから聞く話です。

視認という意味での安全性の問題はありますが、オシャレという意味では、経験を積むにつれ、結局、黒を基調とした色が好まれる傾向にあります。

寺山英樹のネオプレンドライスーツ

自分の場合、これまで“目立つ”を最大目的にドライスーツを作っていたので、決してオシャレとは思っていません(笑)

競争があまりないダイビング器材においては、ブランディングはとても重要ですが、「なんか、プロっぽくてカッコイイ」「なんか、クールでカッコイイ」は、とても大事な要素になり得ると思います。

シェルドライスーツ・WATERPROOF D7使用レポート

大きなサイドポケットはデザインにひと役買っているだけでなく、機能的なメリットも大きい

46537
no

海で働きたい!ダイビングを仕事にしたい!そんな人のための求人ページを始めました

$
0
0

スミロンの白砂のビーチでジャンプ!

海で働きたい!
南の島で働きたい!
ダイビングを仕事にしたい!

そんな夢を持った方のために、ダイビング業界の求人・転職・スタッフ募集ページをオープンしました。
夢のサポートをさせていただきます。

ぜひ、気軽にお問合せください。

求人募集を掲載したいショップの皆さまもお待ちしています!

無料で掲載できるプランもあります。
以下からお問い合わせください。

46734

オーシャナ・マンスリーイベント、2014年よりスタート!

$
0
0

取材や単発イベントなどでダイバーさんと接する機会が多いのですが、皆さん、もっとダイバーが「学べる場、情報が得られる場が欲しい」「交流できる場が欲しい」といった話を聞きます。

オーシャナクリスマスパーティー(鴨川シーワールド)

好評だった「ナイト水族館クリスマスパーティー」

そこで、オーシャナでは、2014年から毎月、ためになるセミナーやおもしろいイベントを開催したいと思います。

1月は「データで分かる、ダイビングの本音と建て前」、2月は「ダイバー出会いパーティー」が決定し、その後も遅くとも2か月前には告知しますので、皆さん、チェックよろしくお願いします。

「こんなイベントやってほしい」「こんな情報を知りたい」というご要望がありましたら、ぜひ教えてください。

46675

2013年のマイニュース・ベスト3と、2014年ダイビング界の注目ポイント

$
0
0

明けましておめでとうございます。

北は北海道から南は沖縄、果ては、ロタやGBR…などなど、2013年もたくさん潜りまくった1年でした。
2014年は…のその前に、2013年を振り返ってみたいと思います。

2013年マイニュース・ベスト3

まずは、個人的に印象深かった体験ベスト3です。

■3位:ハンマーヘッドシャーク300匹!年に一度のギャンブルダイビングは大当たり!

正確には、ウオッチングでは大当たり、撮影は中当たりって感じ

神子元島に15年通ってもなかなか会えずにいたハンマーヘッドだけに、夢の“ハンマーリバー”をその目で見た時は、水中で叫ぶほどの感動となりました。

トンガのクジラや北海道のクリオネなど、何年潜っていても、海の生物との“初対面”の体験は、ダイバーで良かったなと感じる一瞬であり、ダイビングの醍醐味です。

■2位:大人だけどダイビング中にうんちをもらしました

すぐに洗剤につけ置きしたので臭ってない! むしろいい匂い!!

思い出すと、お尻のあたりがムズムズと…。

■1位:漂流寸前のトラブルを経験して、いま振り返る教訓と考察

漂流後に通ったルート

あわや漂流か!? という体験で、自分のダイビングを見つめ直すきっかけはもちろん、反響も大きく、後述しますが、メディアとしてのダイビング事故情報の重要さを感じた体験でもありました。

2014年の抱負はより読者目線を大切に。
まずは、ダイビング事故情報の充実を

マイニュース1位の通り、自らトラブルを体験し、その記事の最後で、こう書いています。

「ダイバーが事故やトラブルについての情報を素早く得られる環境を整えることの重要性を痛感しました。この実現にはメディアのビジネスモデル自体からいじくらないといけない難しいテーマですが、今回のトラブル体験をきっかけに、事故をテーマにしたコンテンツを作ることを決めました」

これまでダイビングメディアは“プロモーション”がメインの作りになっていました。
どんな業界でもすそ野を広げることはとても大事で、これはとても素晴らしいことです。

ただ、あまりにも“楽しいよ!”の声が大きすぎて、ダイバーの声が聞こえていなかった分野があるのも事実です。
事故の情報とその分析が、その象徴のように感じています。

業界の内側にいると、そうした事故情報について、「怖がらせてどうする!?」というネガディブな意見も聞くのですが、それはダイバーを少しなめ過ぎかなと思います。

事故の情報を見て、「ダイビングってなんて怖いんだ!やーめた!!」という短絡的な人はむしろ少数派で、ダイビングの9割を占める楽しい部分はよく知っているから、残り1割のリスクや安全潜水にいかせる情報が欲しい、という声は多いのではないでしょうか。

ということで、最近のオーシャナを見ていただけるとわかるように、事故情報をはじめ、ダイバーが知りたかったけどなかなか手に入らなかった情報を充実させるべく、エキスパートの皆さんに連載をお願いしています。
2014年、続々とエキスパートの皆さんの記事、そして、特集がアップされますので、ご期待くださいませ。

ダイビングイメージフォト(撮影:越智隆治)

高まるセルフダイビングの気運!?

ダイビング界を俯瞰して見渡す立場にいると、おもしろいもので、ひとつひとつの出来事は別の話でも、点と点がつながり、何やら気運というか、大きな潮流を感じることがあります。

そういう意味では、2014年は“セルフダイビング”がひとつのキーワードになる気がしています。

まず、個人的に、セルフダイビングについて考えさせられることが多かった2013年。
セルフダイビングのメッカ・GBRで潜ったことをはじめ、海外でセルフダイビングの場面に多く出くわしました。

バディ潜水(セルフダイビング)を後押しする規定とは~Cカード取得後そのままバディ潜水~

海パン一丁でダイビング!? 日本人ダイバーと外国人ダイバーの違い

また、国内、海外問わず、セルフダイビングの解禁を模索するダイビングサービスからの相談も増え、「これは、一体どういうことなのだろう?」と思っていたところに、PADIのオープンウォーター・プログラムの改訂。

やどかり仙人さんの言葉を借りれば、「“ダイバーたちの自主性の回復”といったところが、その改訂の基本理念」とのこと。

点と点がつながり、大きな流れを感じる出来事でした。

そして、“自己責任”の議論の行方

セルフダイビングと切っても切れない議論が“自己責任”と、裏返しにある“管理責任”。
これは、ダイビング事故に関しても、核を成す議論です。

そう考えると、2013年、大きな話題となった“ガイドの法的リスク”に関する記事も、こうした大きな流れに書かされたような気がしてきます。

ダイビングガイドの新局面。 急激に増す、ガイドという職業の法的リスクとは?

ダイビングガイドのという職業のリスク

ダイビング事故の事例を見ると、本当に判断が難しいなと思います。

遺族の立場から“たられば”を聞けば「そりゃそうだよな」と思いますし、ガイドの立場から“これってみんなやっていることでしょ”と言われれば「よくあることだな」とも思います。

事故さえ起きなければ、むしろわかり合えていた人たちが闘うはめになり、落としどころを見つけなければいけないのが裁判。
シビアな視点で見れば、善悪ではなく、そこにあるのは闘いで、もっと悪い言葉でいえば、勝てば官軍というゲーム。
だからこそ、ダイバーもプロダイバーも法的リスクについては、もっと知っておくべきで、その過程で最大の不幸、事故の予防を学ぶべきなのでしょう。

ガイドによる法的リスクについて学ぶ勉強会、消費者としてのダイバーを守る研究者の活動、PADIやSSIの経営の変化、若手のショップオーナー集団の“イントラの地位向上”を目的とした活動など、それぞれの立場で、いろいろな動きがありましたが、何かこう、変化を求め、枠組みやルールを変える、あるいは、作る気運のようなものを感じています。

オーシャナの理念のひとつは“多様性”。
2014年もいろいろな立場、角度の意見を尊重、紹介していきたいと思います。

もちろん、楽しいことも!
もっとダイバーの皆さんと身近に

もちろん、楽しい海もたくさん紹介していきますし、楽しいこともたくさんやっていきたいと思います。

特に、昨年、「実際に学べる場が欲しい」、「もっと楽しいイベントを作って」という皆さんからの声も多かったので、2014年は月に1度はセミナーやイベントなど、実際にダイバーが交流できる場を作る予定です。

ということで、今年も、ダイバーが安全に楽しく潜る手伝いをしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

46750

【アンケート】2013年に何本潜りましたか?2014年は何本潜りたいですか?

$
0
0

2014年が始まりましたが、皆さんの潜り初めはどこの海でしょうか。
今年も日本中、世界中、いろいろな海で潜って、出会いを大切にしたいですね。

セブ島のジンベエザメ(撮影:越智隆治)

ということで、ダイバーの皆さんは、2013年はどれくらい潜って、2014年はどれくらい潜りたいですか?

Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.

※200本以上潜った方、ぜひ、「あなたにとってのダイビング」についてお聞かせください。
メール待っています!

Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.

アンケートの〆切は、2014年1月10日(金)23:59です。

46757

自然写真家・高砂淳二×ロタホール

$
0
0

ロタホール(撮影:高砂淳二)

地球を舞台に、心と自然の声に従って、「いつもその時に気が向いたものを撮っています」という自然写真家・高砂淳二がやって来たのはロタ島。

これまで対峙してきた、海、空、星、虹、雲などなど、地球の“もと”がギュッと凝縮されたこの島で、自然の叡智に導かれるように向かった先はロタホールだった。

高砂淳二×ロタホール
~記憶~

ロタホール(撮影:高砂淳二)

ロタホールに踏み入った瞬間、高砂淳二は、とある少女の言葉を思い出していた。

数年前、海をテーマにした写真展を開催した時、母に手を引かれて3歳くらいの女の子がやってきた。

女の子はしばらく海の写真を見つめた後、母の方を振り返ってひと言。
「おかあさんのお腹の中みたい」

――胎内の記憶――

ロタホール(撮影:高砂淳二)

「3歳の女の子の言葉を聞いたとき、海に浮かんでいる時の不思議な安心感や水に溶け込む感覚は、やはりその奥に、生まれる前の記憶か、人類が海の中にいた時の記憶が関係しているのかも、と素直に思いました」

地球にぽっかり空いた穴の中。
光のシャワーが降り注ぎ、水に拡散して煌めいている神秘的なシーンを目の当たりにした高砂は、その光景と少女の言葉を重ね合わせ、そして、深く納得した。

世界一美しいと言われるロタホール。
そこは、“母なる海”のお腹の中。
高砂が写真家として追い求めているテーマ、“地球をとりまく自然の神秘や生命とのつながり”そのものだった。

――青色は生命を育む色――

ロタホール(撮影:高砂淳二)

高砂が20年にわたって撮影し続けてきた“海の青”をテーマにした写真集「BLUE」
(小学館)。
出版に際し、「なぜ、青色なのか?」と問われた時に、高砂が残した言葉である。

「僕は“青”という色が、なにか自然の神秘を象徴するようで好きなんです。それに、海は生命の源で、“母なる海”と言われるくらいですから、僕が“青”に魅かれるのは、そんな“生命を育む色”に抱かれる安心を無意識に感じているのかもしれませんね」

ロタホール(撮影:高砂淳二)

時に50mを超える透明度が創り出す“ロタブルー”。
この特別な青と光の競演を堪能できる極上の舞台が、ロタホールだ。

ロタホール
~ROTA HOLE~

ロタホール(撮影:高砂淳二)

北マリアナが世界に誇るホールポイント。
横穴から中に進むと、目の前には縦穴から差し込む強烈な光の柱。時間と共に形を変化させる。

最初は、一筋の光がスポットライトのようには水底17mに差し込み、カーテンが広がるように徐々に幅が増していく。
そして、ついには放射状の神々しい光となる。

光の柱を越えて、さらに奥に進むと、小さなホールがあって、アカマツカサやハタンポが群れている。
エアドームになっているので、浮上すれば水面から顔を出せる。

ロタホール(撮影:高砂淳二)

46680
Rota / ロタ
Rota / ロタ
no

初心者ダイバー歓迎セミナー「データでわかるダイビングの本音と建て前」&プチ新年会開催

$
0
0

2014年1月25日(土)、オーシャナで連載をスタートした高野修さんをスピーカーとして迎え、「“データでわかるダイビングの本音と建て前”セミナー」を開催します。

データでわかるダイビングの本音と建て前セミナー

ダイビングの仕事をする傍ら、現在も、筑波大学大学院でダイビングマネジメントについて研究している高野さんと一緒に、調査データをもとに、ダイビング活動中のヒヤリ・ハット経験から見えてくる教訓、一般ダイバー・プロダイバーの本音を探っていこうと思います。

インストラクターもバディ潜水に不安を感じているというデータ

例えば、「Cカードを取ったらバディ潜水をしていいよ」と言っているものの、データを見ると、送り出すインストラクターも、Cカードを取得したダイバーも、かなりの確率で不安を感じている現実が見えてきます。

では、どうしたらよいのか?

そんな本音と建て前の中の狭間にある問題点と、ダイバーとしてできることを考えていきます。

初心者ダイバー、ストレスダイバー大歓迎!

どんなダイバーさんも歓迎ですが、今回は、ダイビング業界としてどうしていくかというより、レジャーとしてダイビングを楽しむダイバーが“どうすれば安全に潜れるのか”に比重を置こうと思っています。

ですので、ビギナーや海に少しストレスを感じる人こそ、参加していただきたいと思います。

テーマは堅そうですが、占い師としての顔を持つ高野さんの人柄はソフトで爽やか。
聞き手はユルユルな寺山でお送りしますので、お気軽に参加ください。

プチ新年会も開催!

セミナー後に、高野修さんも交えてプチ新年会を開催します。

オーシャナからは、スタッフとして寺山、いぬたく、稲生が参加します。
新年会のみのご参加も可能ですので、こちらもぜひお気軽にご参加ください!

「データで見るダイビングの本音と建て前」セミナー 詳細

●内容
ヒヤリ・ハット体験から見えるダイバーができること。
一般ダイバー・インストラクターのアンケートから見える、講習、ダイビングの問題点、改善点。
●スピーカー
ゲストスピーカー:高野修
聞き手:寺山英樹(オーシャナ編集長)
●日時
2014年1月25日(土)
15:10 受付開始
15:30 セミナー開始
17:30 セミナー終了
●受講料
2,000円
●場所
ハロー貸会議室 渋谷神南
東京都渋谷区神南1-10-7 第2工業ビル3F
(渋谷駅から徒歩4分)

セミナーのお申込みはこちらのページから!

お申込みの詳細はこちらのページからお願いします。
今回のセミナーは、 ペーパーレスでチケットが購入できるPeatixでもお申込みが可能です。
詳しくは以下のページをご覧ください。

セミナー「データでわかるダイビングの本音と建て前」 | オーシャナ

2014年 プチ新年会 詳細

●日時
2014年1月25日(土)
18:00 受付開始
18:15 新年会開始
20:00 終了
●参加費
3,500円
(ビュッフェ形式のお食事とアルコール・ソフトドリンクをご用意しています)
●場所
ハロー貸会議室 渋谷神南
東京都渋谷区神南1-10-7 第2工業ビル3F
(渋谷駅から徒歩4分)

新年会のお申込みはこちらのページから!

新年会のお申込みページは、2014年1月8日(水)にはアップいたします。
「それまで待ち切れない!」という方は、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。個別に受付させていただきます。

高野修プロフィール

高野修プロフィール

大学にて法学を学び、卒業後、某一部上場企業にて人事採用・研修を担当していたが、「人は自然と共に生きていくことが本来の姿である」と思ってしまい…退職。

都市型ダイビングショップを経験後、静岡県の熱海を専門に水中ガイド、コースディレクターとしてインストラクター養成などを行う。
また、潜水士として、海洋調査・水中撮影・ナマコ潜水漁・潜水捜索救難などでも活動している。

ある時、業界の発展、健全性の確立を考えるようになり、大学院へ進学してスポーツマネジメントについて学ぶ(学位:体育学修士)。
現在は、教育・指導の観点から、ダイビングのマネジメントについて研究している。

・「筑波大学 大学院」 体育系研究員 高度競技マネジメント研究室(山口香研究室)
・「文部科学省所管 財団法人社会スポーツセンター」マリンスポーツ振興事業部 専門職員
・「NPO熱海・自然の学校」理事 安全対策委員長
・「NPOユニバーサルダイビングネットワーク」理事 潜水捜索救難協会トレーニングディレクター
・「Office 海心(うみこころ)」代表

【学会発表・論文】
・「SCUBAダイビングにおける裁判事例から見た事故分析」
・「SCUBAダイビングにおけるヒヤリ・ハット調査から見た事故分析 -ハインリッヒの法則に基づいた観点から-」
・ 「SCUBAダイビング指導者育成における教育課程に関する研究 -中高齢者事故予防の観点から-」

46808

自然写真家・高砂淳二がロタホールで思わず漏らした言葉とは?

$
0
0

“2014年、潜って欲しい地形の海3連発”の第一弾は、世界一のホールポイントとの呼び声も高いロタ。

ロタホール(撮影:高砂淳二)

自然写真家・高砂淳二さんによる“胎内”をイメージしたモノクロのグラフと、ロタブルー&光の競演をお楽しみください。

自然写真家・高砂淳二×ロタホール|ダイビングと海の総合サイト・オーシャナ

高砂淳二ロタホールウェブマガジン

ロタホール撮影の裏話

テーマ、撮影内容共に、高砂さんがロタホールで感じたことをそのまま表現していただこうという思いで同行していました。

そして、ロタホールを潜った高砂さんが口にしたのは「まるで胎内のよう」。

ロタホール(撮影:高砂淳二)

僕はこの言葉に感動しました。
いや、正確に言うと、まっすぐな目で、素直にこの言葉を口にする高砂さん自身、あるいはその感受性に。

文売業で言葉をこねくりまわしていると、「胎内のよう」というストレートな言葉は、思いついてもなかなか口に出せない。
陳腐化が怖いし、恥ずかしいのです。

そんなことを頭で考えている時点で、きっと僕がロタホールを「胎内」として語っても、実際に陳腐な表現として終わるのでしょう。
高砂さんが、頭ではなく心で感じ、そのまま写真で表現したからこそ、胎内という表現は輝きます。

高砂淳二×ロタホール

ぜひ、PDFのグラフでご覧ください。

ロタホール(撮影:高砂淳二)

46914

日本のテクニカルダイビングは本当に終わったのか?~今週の編集長・多事総論~

$
0
0

セブ島のウミガメのシルエット(撮影:越智隆治)

今週は、田原さんの「日本のテックダイビングは終わった」が大きな反響を呼びましたが、個人的には、大きな共感と同時に違和感もありました。

『マリンダイビング』誌上でスキルアップ連載をしていたオハタラ部長の背中を見て育ち、こっそりノウハウをパクっ…ゴホン、お手本にして後を引き継いだ僕が、オタハラ部長についてあれこれ語るだなんて畏れ多いわけですが、率直に思ったこと、また、田原さんの論の位置づけを考えたいと思います。

まず、率直に思ったこと。

「テックダイビングって趣味の世界? ビジネスは悪なの?」

テクニカルダイビングは仕事じゃなくて趣味・冒険なのか?

テックに限らず、ダイビングを職業とするならば、講習にせよ、ガイドにせよ、“質”と“金”は両輪で、どちらか一方が欠けても前に進みません。
永遠のジレンマと言えるのかもしれません。
若手イントラが、オーナーに「海が好きなだけで飯が食えるか!」って怒られる、あれです(笑)。

ビジネスを追求するあまり質の低下を招くというのは、特に命にかかわるダイビングでは本質を見失うことで、そのことに対する危惧は僕も感じているし、正面切って指摘した田原さんにはとても共感しました。

しかし、両輪であるはずの“稼ぐ”という意識が希薄で、それどころか、「好きだからやっている」「ビジネス的には愚かな選択」と断言していて、逆にとても興味がわいてきました。

彼らは、少なくとも私の知る限り、レベルが高い低い以前に、みんながみんな、テックダイブが何よりも好き、というところが活動のスタート地点になっており、テックダイブがお金になるから、というビジネス的な観点からリーダーシップを目指したという例を私は知りません
そもそも、必要となる時間や努力、投資金額を考えたら、それはかなり愚かな選択でしょう

日本のテクニカルダイビングは終わった~テックダイバー田原浩一の絶望と一縷の望み~ | オーシャナ

このコメントを読む限り、エベレストを目指す登山家のように、究極の“趣味”あるいは“冒険”“求道”に近い気がします。

私自身の実経験ですが、とあるインストラクターからのテクニカルダイビングへの参入の相談を受けた際の最初の質問が「テックって儲かる?」でした

日本のテクニカルダイビングは終わった~テックダイバー田原浩一の絶望と一縷の望み~ | オーシャナ

田原さんがネガティブな具体例として使ったこの一文、その場の状況やニュアンスにもよるのでしょうが、僕はイントラの質問、とっても理解できるんですよね。
「好きなことやるには稼がないと」と単純に思っているので(思っていてもできないんですが・汗)、テックの市場について、収益化について、僕もとても興味あり、田原さんに会って聞きたい部分です。

そう考えると、田原さんは “職人”というイメージがぴったり。
目の前の皿をいかに焼くのかに全身全霊をそそぎ、納得のいく皿が認められた上で、誰かが皿を買ってくれる。
“売れる”を入り口に作られた、大量の見かけばかり良い皿は叩き割りたい、ということなのでしょうか。

レジャーダイビングの延長上にあるテクニカル
田原さんには“本物”を発信してほしい

職人と言いましが、ご本人と話せばすぐにわかるように、頑固というよりむしろスマートなマインドで、むしろ女性にオープン過ぎる田原さんは、きっとビジネス的感覚もあるのだと思います。

今回の記事は、両輪のうちの“金”の方が行き過ぎ、“質”が低下することに対するカウンターを意識してのことだと思いますので、機会があれば“金”については聞いてみたいところです。

そして、ご本人は、「メディアでテックダイブについてのあれこれを書き続けても、結果それは、下らない愚痴やぼやきでしか有り得ない、と、ある時、私は心底感じてしまったのでした」とおっしゃっていましたが、お金と両輪のもう一方、“質”の方を示し続けて欲しいです。

職人って、本物で、求道者で、かっこよくて、憧れです。
そりゃ、金のためなら手段を選ばない人より、お金のことを考えずに一生懸命に頑張っている人の方が好きですもの。

ただ、なかなか職人が生きづらい昨今、大手ダイビング指導団体のテック市場開拓に関して、個人的には否定的ではありません。

しかし、田原さんご指摘のように、質の低下は命にかかわりますし、市場を荒らされれば職人の存在も脅かします。
だからこそ、ぜひ、テックにかじを切ったダイビング界のカウンターとして発信していただきたいと勝手ながら切に願っています。

ご本人も、レジャーダイビングとテックダイビングは別モノではなく、「レジャーの延長上にテックがある」とおっしゃっているので、その最高峰にいる田原さんから得るものは、レジャーダイバーも大きいはず。

オタハラ部長時代の連載・単行本は抜群におもしろく、あれを超えるスキル本はいまだにありません。

ということで、田原さんと交流する機会をオーシャナでも作っていきたいと思ったのでした。

ちなみに、こうした交流機会を持つとき、普通は「講習生の獲得につながってくれればいいな」と思うじゃないですか?
しかし、田原さんは、「テックダイバーの募集の場には、絶対にしたくない」と最大の注意を払います。

そう簡単に、職人の領域に足を踏み入れられても困るということなのかもしれません。
男としてダイバーとして憧れますね~。

セブ島の魚の群れ(撮影:越智隆治)

画期的だった山中さんの視点
なるほど~とうなった恭子さんの視点

今回の死なないためのダイビングスキルでの山中さんによる指摘は画期的でした。

潜降時の“肺の息止め”は、知っている人にとっては当たり前。
しかし、これまではテクニック論でのみ語られ、安全論として語られることはあまりありませんでした。

肺で息を止めることは「潜降しやすい」のは多くの人が知っていますが、「肺で息を止めることが最大の死なないためのダイビングスキルなんだよ」という指摘は画期的だと思います。

「BCから空気を抜いた状態で、水面で自分の口を水面上にしばらくの間、浮かせていられなければならない」という指摘はもっともですが、意外と皆さんやったことすらないのでは?
考えさせられますね。

そして、恭子さんの「夜に来院する患者が多い」という視点は「なるほど~」と思いました。
そこに、ためらいがあり、病院を探す時間があるという推察は、現場ならではの視点ですよね。

こうした他にはない視点を持つプロの意見は、読むだけでもきっと今後のダイビングに役に立つはずです。

免責同意書についてのポイント

免責同意書の議論もいろいろなところで出ていましたが、「じゃあ、免責同意書なんて意味ねー」ということでなく、実際の事故の実態によってケースバイケースであったり、免責条項と実際とを照らし合わせた現実性といった判断になるのだと思います。

些細なアクシデントまですべて、インストラクターが責任を負うということは妥当ではないと思いますが、「免責同意書があるから、何が起きても責任は負わない」というものでもありません

ダイビングの免責同意書って意味あるの? | オーシャナ

ここがポイントです。

それと、リスクの告知は法的にもとても意味あることだと思いますので、免責の話とは少し分けて考えた方がよいのかと思います。

中田さんと上野先生で考える
意見の多様性の重要さ

今週から連載の始まった中田さんは、ご自身の事故から、徹底的なダイバー(消費者)目線で活動してきました。
一方、上野先生は、主にプロダイバーの弁護担当をなさっています。

もちろん、両人共にダイバー側、プロ側への理解も深いのですが、やはり立場も見解も異なってきます。

今週の上野先生の記事に、プロダイバーの管理責任ついての言及がありました。

スポーツやレジャーなどでは、どうしても怪我などのリスクが伴う時がありますが、反面、非日常感や爽快感、達成感など、いつもの生活にはない感動を味わうことができます。もし、僅かな怪我でも施設の管理者やインストラクターが責任を追及されるのであれば、スポーツやレジャーの指導者や責任者は萎縮して安全管理だけに終始して、本来の活動ができなくなり、ひいてはスポーツやレジャーの意義が没却されかねません。

ダイビングの免責同意書って意味あるの? | オーシャナ

自分もなんちゃってではありますが、インストラクター資格を持っているので、とても共感できます。

しかし、おそらく中田さんはプロ側に対してもっと厳しい目を持っていると思います。

中田さんが研究している“商品スポーツ”という概念における、プロ側の注意義務、常時監視義務は厳しいと思うのですが、「まあ、そういう時代かもねー」と思ったりもします。

物事、多角的で立体的で、正義は無数にあり、角度を変えればどちらにも納得する部分があります。
どちらがいいとか悪いとかではなく、闘わなければ負けるだけで、個人的にはややプロ側が押され気味、厳しい時代が来ているような気がしています。

特にプロガイド側は、まとまって対応していかないと、その流れは加速していくと思います。

こういっちゃなんですが、極端な話、初対面でどんな行動するわからない人の器材から水中での行動まですべてケアすることになったら、僕がガイドなら無理、というか嫌…。

ダイバーの自己責任、プロの管理責任、この問題を考える上で、お二人の存在は違うベクトルだからこそ大きいとのだと思います。

オーシャナが、こうした多様な意見を発信する場になればよいと思います。

一応、お断りしておくと、多様性といっても、よくテレビの討論番組であるように、右の人がいるからとりあえず左の人を置いておこうといった、形式上の多様性、バランスを取っているわけではありません。
連載陣の方々、それぞれに尊敬していて、知って欲しい(自分が読みたいだけって噂も・笑)情報だということです。

そして、最後に、皆さんもちょっと感じているかもしれませんが、ここまで新スタートした連載、ちょっとかたいものが多いですよね。
僕もそう思っています。

実はくだらないことや面白いことがオーシャナスタッフはみんな好きなので、そっちの部分の多様性の充実にも力を入れていきたいと思っていますので、長い目でこうご期待を!

それでは、また来週の多事総論で。

46927

真剣に出会いを見つけたいダイバー募集!「ダイバー出会いパーティー」開催

$
0
0

2014年オーシャナ・マンスリーイベント。
バレンタインデーのある2月は「ダイバー出会いパーティー」を開催します。

H.I.S.の安全なダイビング宣言

  • 日時:2014年2月22日(土) 18:00(17:45受付開始)
  • 参加資格:ダイバー、もしくはダイビングに興味のある、独身社会人の方

“出会い”はダイビングの素敵な一面

ダイビングの楽しみのひとつは“出会い”。
年齢を超えて、友達の輪が広がっていくのが、ダイビングの素敵な一面です。

ただ、異性との出会いに関しては、ミスマッチが起きていることも事実。

あっちへ行くと女性ダイバーから「素敵な男性ダイバーいないのかしら?」、こっちへ来れば男性ダイバーから「素敵な女性ダイバーどこにいるの?」との声が聞こえてきます。
この人たちが出会うのが一番幸せですよね。

以前、同じように出会いパーティーを開催した時は、12組中7組のカップルが誕生しました。
同じ趣味を持ち、仲睦まじく潜っている彼らを見ていると、嬉しい気持ちになってきます。

H.I.S.の安全なダイビング宣言

真剣に出会いたいダイバーを応援します!
でも、婚活よりはソフトに

今回、ダイバーの出会いの場をお手伝いさせていただこうと思うのですが、冷やかしではなく真剣にパートナーを探している方を募集します。

とは言うものの、巷の婚活パーティーほど殺伐とならない方向にします。

「高収入のプレミアム男性限定!」とか「専業主婦希望限定!」など、年収や肩書が入口の身も蓋もないパーティーではなく、海やダイビングの話題をもとにしたコミュニケーションを入口にしたいと考えています。

合コン以上、婚活未満なイメージでご参加ください。

ダイバー出会いパーティー

■日時
2014年2月22日(土)
17;45 受付開始 
18:00 スタート
21:00 終了
■会場
『渋谷駅前PLAZA』
東京都渋谷区宇田川町26-5 育真ビル5階
(渋谷駅徒歩2分)

ダイバー出会いパーティー(渋谷駅前PLAZA)

会場となる「渋谷駅前PLAZA」

■参加資格
ダイバー、もしくはダイビングに興味のある、独身社会人の方
■料金
男性:8,000円
女性:6,000円
※3時間飲み放題、コース料理
■募集人数
男女合わせて30人前後
※定員になり次第、締め切りますのでお早めにご応募ください。
■最少開催人数
男女合わせて20人

※お申込みの方には、開催が決定次第お知らせします。
※中止の場合、一週間前にお知らせします
(その場合、希望者のみ、オーシャナスタッフと“出会わない”ただの飲み会を行います)

■問い合わせ&申し込みはこちら

★ご入金を確認後、詳細の内容、お知らせ等をお送りします。

※今回スタッフとして関わる者は、ご参加頂いた方のお名前・その他情報は、他の場所等で他言しないこことをお約束いたします。
※この出会いパーティーに関しては、オーシャナ・マンスリーイベントとしてオーシャナ内にて記事にいたしますが、お名前やお顔などの個人情報が記事に載りたくない方はもちろん配慮いたしますので、安心してご参加ください。

46947
Viewing all 501 articles
Browse latest View live